人類滅亡の危機

 類人猿が二足直立歩行をはじめ、人となってから350万年が経ったと云われています。

 人間が万物の霊長として、地球上の動植物に君臨できたのも、二本足で立って長時間歩くことができたからです。ですから、「人間とは何か」といえば、二本足で立って、うまく歩くことができる哺乳動物といえるでしょう。

 二本足で立って歩くということはあまりにも当たり前すぎて、「立てなくなったらどうしょう」などと、ほとんどの人が思ったこともないでしょう。

現代人の立ち姿を見ると、二本足で立てなくなる現象が現れています。

二本足で立ったときに、足の裏に落ちる重心の位置が踵方向になっているのです。結果、身体全体が、そっくり返った状態になっています。

人は誰でも偉くなると、胸を張って後ろに反り返る傾向があります。自然を制し、地球を制したという心の驕りが、そっくり返りの姿勢に現れているのでしょうか。今以上にそっくり返ると、二本足で立っていられなくなり、後ろに倒れてしまいます。人類滅亡の日も近いといえるでしょう。

 文明国といわれる国の殆どの人は、寝眠時以外は踵を上げた生活を強いられています。

 外で履く靴は最低でも2cm、ハイヒールとなると7cm以上の靴もあります。日本の場合は、家の中では靴を脱ぎますが、家の作りがフローリングが多いため、スリッパを履く機会が多くなっています。そのスリッパでさえも2〜3cm踵が高くなっております。

 ですから殆どの時間を踵を上げた状態で生活しています。その結果アキレス腱が収縮し堅くなります。はだしで立って床の位置まで踵を降ろすとアキレス腱に柔軟性がないため体全体が後ろに引張られ、そっくり返った状態になります。裸足で生活すればこんなことにはなりません。


”はだし” 生活にもどろう!!

 人間の正常な歩行は、踵の外側から着地し、足裏の外側を小指の付け根方向に体重が移動し、小指の付け根から親指の付け根へと内側に体重移動が行われ、親指の付け根から前方向に蹴り出すことで成されています。この歩行を「あおり歩行」といい、はだしで歩くと誰でも「あおり歩行」で歩きます。

 ところが、踵を上げた靴を履いた場合、踵の位置が高ければ高いほど、踵から着地して、親指の付け根に直接体重移動がされ、「あおり歩行」の最大の特徴である足首の回転がなされぬまま歩行することになります。その結果、足首の柔軟性が退化します。永年このような生活を続けますと、ちょっとした障害物に対する足首の吸収力がなくなり、転倒しやすくなってしまいます。

 「はだしの生活」が人間本来の姿。自然体と私達は思っております。

 現代の社会では、「はだし生活」は不可能です。靴を履かない生活は考えられません。ならば、はだしと同じ動きができる靴をはけば良いのではないでしょうか。

 私達が考えた靴「自分の時間」は「はだし歩行」実現が開発概念です。